~起業物語一覧~
【起業物語3】 ←今ココ
神「諦めの悪い奴じゃのう…」
バイトに行ってへとへとになって帰ってくるたびに、
自分の身を切り売りするって、こういうことだったのか…と感じた。
やはり、他の道はないんだろうか…
どうしても、雇われる以外の稼ぎ口を諦められなかった私は、ネットの検索窓に身を投じた。
在宅、自営業、フリーランス、職業一覧…
ありとあらゆるワードを打ち込み、現状を抜け出すためのヒントを探しまくった。
そんな中で、とある若い起業家のサイトを見つける。
起業して 年収〇億円
20代でセミリタイアし、自由になった僕の物語
詳しいタイトルは忘れてしまったけど、こんな感じだったように思う。
怪しさを通り越して、そこには人の理想をちりばめた自由な生き方が描かれていた。
当時はとにかく、その自由な生き様に圧倒された。
好きな時間に起き、好きなところで旅行したり、最高においしいグルメを味わったり、友達と朝までゲーム三昧したり…
365日好きなことに時間を費やせ、お金の心配も全くない、まさに自由な暮らし…

自分にとっては新しい生き方と価値観で、衝撃だったのを覚えている。
今までは、一生懸命汗水流して働いて、やっとこさお金を稼ぐのが当たり前で、それ以外の生き方は許されない…
そんな、当たり前だと言って植え付けられた価値観の中、生きてきた気がする。
まさにこの瞬間、ピンときた。
そうか、自分は自由になりたかったんだ!!!
この人のように自分で大金を稼げば、こんな生活を実現できるかもしれない!
彼の起業物語を読むうちに、自由な暮らしに対する憧れが積もるのだった。
悪魔「悪魔らしからぬ一言だけど、ぶっちゃけ怪しくない?」
そうはいっても、インターネット上で実在する人かわからないし、怪しいな…。
それに、個人で数億円も稼ぐなんて、一握りの天才だけだろう。
なにより、起業なんて滅相もない…
仕事のできる祖父ですら会社経営は難しそうだったのに、自分にできるはずがない…
そう思い、彼の自由な起業物語を閉じた。
けれども実際は、起業へ興味が増すばかりだった。
そんなある日その若手起業家の紹介で、とある起業家の存在を知る。
なにやら、起業に関する知識をまとめた動画が無料で見られるらしい。
定価がなんと、○○万円!??
なんだか怪しさ1000%だな…
しかも期限付きで、すぐに見れなくなってしまう?!
いや、怪しさ1000000%だけど…
私「タダだし、ひとまず見よーっと!←(貧乏性)」
当時の私は役に立つノウハウを無料で集めたい人間だった。
(その割に行動が伴わない人のことを、
特にノウハウコレクターと言う←)
そのため、検索しては悩みを解決する情報を探していたので、
様々な無料コンテンツに触れることが多かった。
コンテンツの中には有料の物であっても、
こんなんにお金を出させるのか…というレベルの書籍から、
本屋では決して探し出せない情報がまとめられている、値段以上のものもあった。
それにしても、これは、役に立つとか以前に…
私「めちゃんこ面白いやんけ…。
今までで最高峰だ…」

とても無料のクオリティーではなかった。
常識が覆される具体的な知識が次々と出てきて、
脳が筋肉痛になるほど…
しかも、こんなコンテンツの量見たことない…
圧倒的なコンテンツの質と量で、
もはや詐欺とさえ思えない(笑)←
この動画で勉強すれば、
自分の力で稼げるようになるかもしれない。
(実際、月商190万を稼ぐ起業家になったので、
あの時の期待は的外れじゃなかった)
抑えきれない好奇心と、ダメな自分が変わるには、この道しかない!
という思いで、起業しようと決心したのだった。
正直、
「騙されてもいいや
もし詐欺で何か買ってしまっても、
未成年だしクーリングオフ?できるだろ~★」
(本当はできるかどうか知らんけど…)
と、気楽に無料視聴していたところもある(笑)
いやまてよ…
ギリ成人してた(´^ω^`)
そうして起業について猛烈に学び、友達からのディズニーの誘いを断り、
朝から夕方まである大学に通いつつ、起業資金のためにバイトに明け暮れて月20万稼いだりした。
この下積み時代が長かった。
起業のためお金が必要なので節約のため、
東京から九州まで在来線に半日ほど乗り、5000円で帰ったこともある。
(今思えば、非常にアホである)

起業を志した時は、
やっと自分のやりたいことを見つけられた喜びがあった。
また、苦しくてもほんの少しでも
前に進みたいという思いが強くなったし、
精神的にすごく成長した。
そうして、起業してやっと初の収益がでたとき、
実の祖母からヤヴァイ電話がかかってきた。
初収益だけど、祖母から衝撃の電話が!多額の借金で傾きかける実家
ある日銀行口座を見ると、バイト代以外に
やっと自分で起業して稼いだお金が振り込まれていた。
「やったぜ~~~!
初収益だわっしょい!!!!!!
色んな事があったけど、やっとここまで来たよ!
ギンちゃん! (実家の猫)」

確かに、金額としてはバイト代と変わらないけど、
挫折ばかりだった人生で、
初めてつかんだ小さな成功体験だった。
この調子でいけば、
あっという間にサラリーマンの初任給を超える…
そう思って、24時間体制で踊りだしそうになる病にかかった(嘘)ある日、
祖母から衝撃の電話が来たのである。
私「もしもし、おばあちゃん?どうしたの?」
祖母「久しぶり。…それより、あんた…どうすっとね?
このままじゃ、お嫁にも行けんよ?」
突然のパワーが強すぎるワードに混乱しすぎて、
女子としての魅力をバカにされたのかと思った。
心当たりがあり過ぎて困る(笑)
こちらの混乱を察したのか、祖母はいろいろ教えてくれた。
祖母の話を要約すると、
- 実家が事業に挫折したので、学費をはるかに上回る多額の借金があること
- 祖父が破産して生活費が不安になっていること
- できれば、大学を辞めて働いてほしいこと
ということだった。
(後々聞いたところ、8桁くらいはあったそう…)
最近家族や祖父母との会話で、やけにお金の話が多いな…と思っていたら、
まさか、こんなことになってるなんて思わなかった。

昔から何度も味わってきた、
経済的な不安。
自分の力で自分の人生が決められないような、無力感。
そのたびに、不安定なボンビー生活から抜け出したいと強く思っていたけど、
ここにきてその思いがピークに達した。
もう嫌だ。
こんな人生、絶対変えてやる。
ますます起業への思いが強まった。
これまでも、すべてがそう簡単には進まなかった。
何かするたびに、不思議なチカラで阻まれるような…
そんなことが結構あった。
(逆にラッキーなこともあるけど)
「人生のおおごとって本当に重なるもんだな…」
と今でこそ思う。
まさか、ここからさらに人生を左右する出来事があるなんて、
祖母の電話で驚いた私は、1ミリたりとも思いもよらなかった。
続きはコチラ↓
~起業物語一覧~
【起業物語3】 ←今ココ
コメントを残す