
名著に出会ってしまいました。
巷で話題の「科学的な適職」です。
4021件もの研究データから、「自分の幸福が最大化される職業」の選び方がまとめられています。
今回は、「科学的な適職」を読んで、科学的にみて、わたしは起業してよかったのか?を考えてみたいと思います。
この記事では、本の中身を紹介しつつ、起業のメリット・デメリットを考察していきます。
また、性格特性のテストも実際にやってみようと思います。
著者:鈴木祐さんについて
サラッと流してしまいましたが、4021件のデータってすごくないですか?
ちょっと訳が分からない量ですよね。
知る人ぞ知る作者の鈴木祐さん(@yuchrszk)は読破した科学論文の数が10万本以上!という、
(いい意味で)訳の分からない方です(笑)
また、年9~12冊くらい本を出されているそうで!ホア?!
論文のリサーチに長時間を費やしているのに、
どうやったらそんなにストイックに大量の仕事をこなせるの?超人離れしてない?
と、今年注目する人の一人です。
そんな鈴木祐さんは日々多数の論文をリサーチし、
役立つ情報をまとめてブログやSNS等で発信したり、自分の生活に落とし込んでいます。
役に立つ情報をまとめて発信するだけでありがたいのに、
メッチャ時間をかけて研究をリサーチして、よーく精査・比較されてあるんですね。
そして、科学的なので誰にでも当てはまりやすく、再現性がありそうなところが期待大です!
「科学的な適職」読んでみた感想
読んでいてとても良かったのが、特定の職業を紹介していないことです。
「この職業はいいですよー」とは決して言わず、
自分に合った職業の「考え方・選び方」をまとめてくれています。
「科学的な適職」…これはいい。
— なか子@起業フリーランスを応援💫 (@kigyoudera11) December 16, 2019
何がいいかって、「この職業がいいですよー」って書いてなくて、科学的根拠の高い、選び方・考え方を教えてくれる。かつてここまで、合理的で偏見にとらわれにくい職業選択本はなかったんじゃないかな? pic.twitter.com/8h19yMb6p1
しかも、考え方のフレームワークを十数個や、
信頼できる性格テストまで紹介されてました。
鈴木祐さん自身、アクティブに活動されていて経験豊富であるのに、
自分の体験談はほとんど書かれていなかったのも印象的でした。
個人の体験談は個人の体験談にしか過ぎないから、
いい悪いは置いといて科学的とは言えない、という信念に基いているのかな、と推察しました。
(違ったらスミマセン)
すごく潔いです。
適職探しで唯一紹介されていた性格テスト

性格テスト数ある性格テストの中で唯一、
適職探しに役立つという性格テスト「制御焦点」が紹介されていました。
参考になったので紹介します。
2種類の焦点タイプ「攻撃型」「防御型」にわけて、
それぞれに合った方向性の職業を選べばいいそうです。
それぞれの性格特性はモチベーションの得かたが違うようです。
◉攻撃型:目標を達成して得られる「利益」に焦点を当てて働くタイプ。
◉防御型:目標を「責任」の一種としてとらえ、競争に負けないために働くタイプ。
科学的な適職
テスト方法は次の各項目に、7点満点で点を付けていきます。
良くあてはまる場合は7点~そうでなければ1点を付けていきます。
1. どうやったら自分の目標や希望をかなえられるか,よく想像することがある。
3. 私はたいてい,将来自分が成し遂げたいことに意識を集中している。 .
5. 私は, 自分の理想を最優先し,自分の希望や願い・大志をかなえようと努力するタイプだと思う。 8. 私はたいてい,人生において良い成果をあげることに意識を集中している。
9. 学校での私は,学業で自分の理想をかなえることを目指している。
10. どうやったら良い成績がとれるかについて,よく考える。
12. 将来どんな人間になりたいかについて,よく考える。
15. こうなったらいいなと願っている事がかなう様子を,よく想像する。
2. 私はたいてい,悪い出来事を避けることに意識を集中している。
4. どうやったら失敗を防げるかについて,よく考える。
6. 自分の責任や役割を果たせないのではないかと,よく心配になる。
7. 怖れている悪い出来事が自分にふりかかってくる様子を,よく想像する。
13. 目標とする成績をとれないのではないかと,よく心配になる。
16. 学校での私は,学業での失敗を避けることを目指している。
17. 自分が将来そうなってしまったら嫌だと思う自分像について,よく考えることがある。
18. 私にとっては,利益を得ることよりも,損失を避けることの方が大事だ。
自己に対する評価と接近回避志向の関係性
つけ終わったら、上の8項目、下の8項目をそれぞれ足し合わせます。
(先頭の番号は無視してください)
それぞれ足し合わせると、
上から8項目⇒攻撃型、下8項目⇒防御型となり、
数字が大きい方の性格特性が強いそうです。
実際やってみたところ
攻撃型:45 防御型:31となり、
攻撃型の特性が強いようでした!
やる前はどっちかわからず、防御かも?と思っていたので意外です。

意識せずとも、自然と焦点タイプの仕事につくことが多いようです。
まさにこれやん…という顔ぶれです。
確かに事務とか経理とか向いてない感半端じゃないです…(笑)
◉攻撃型に適した職業:コンサルタント、アーティスト、テクノロジー系、ソーシャルメディア系、コピーライターなど
◉防御型に適した職業:事務員、技術者、経理係、データアナリスト、弁護士など
科学的な適職
まとめると、
防御型⇒安心・安定した職業
攻撃型⇒成長や進歩を実感しやすい職業
がおすすめだとか。
方向性を決められてありがたいですよね^^
自分のケースでは技術者になろうとしていたけど辞めて、独立したので
起業してブログを書いてるのも自然な流れかも!
と納得しました。
起業してよかったのか? を考えてみる

性格テストからは、攻撃型だと流れのはやい業界で幸福を高めやすいそうですが、
実際は本当に起業してよかったのか?考えてみます。
起業で気になるポイント①仲間
2章で紹介された幸せになる職場の条件7つで、
唯一気になったのが「仲間=自分に似た人が職場に多いか?」です。
仕事場に信頼できる、助け合える仲間が3人いるだけでモチベーションが700%アップするそうです。
えええ!そんなに変わるの!って思いますよね(笑)
自分と似たような人だと好感を持ちやすいので、幸福率につながると言われています。
起業した場合は基本は一人で作業しますし、引きこもっても生きていけるので「仲間」は工夫が必要かもしれません。
1人で作業を完結することも多いですし、「仲間」を考えると自分から仲間を募ったりコミュニティに入ったり色々工夫が必要になってきます。
ブロガーならブログサークル入ったりとか。
ネット上でコミュニティに入るなど、
何かしら人とのつながりは大事だと痛感しています。
「人とのつながり」が究極のモチベアップになった例は下の記事で紹介しています。
逆に嫌なやつがいると、それだけで健康面で超ヤヴァイ職場になるそうです。
いわずもがな、そりゃあ嫌ですよね。
ひとまず「仲間」は置いといて、健康あってこそのお仕事ですし
マイナスから脱するための起業は断然アリだなと思います。
起業で気になったポイント②不安定さ

幸福な要素を考えるのも大事ですが、
不幸な要素から抜け出す方が優先です。
3章で紹介されていた最悪の職場の条件8つが意外と恐ろしくて、
起業にも当てはまるデメリットがありました。
特に隠さず紹介しますが、
「雇用が不安定」
「ソーシャルサポートがない」
この2つです。
雇用が不安定なのは、言い換えれば
仕事が急になくなるかもということです。
ソーシャルサポートがないというのは、
福利厚生が薄いのでいざという時に弱く、
思ったより強い不安を抱えやすいそうです。
もし何かあって働けなくなった時に大ピンチですし、
保険なども自分ですべて用意しないといけません^^;
これはもう納得するしかありませんね。
専業として起業するなら仕方ないところです。
ただ、前向きに考えれば工夫次第ではストレスを減らすこともできますよね。
・自分が働かなくても、勝手に稼ぐ仕組をもつ
・複数の収入源を得る(会社員+起業、ブログ+株式投資など)
工夫次第では快適に生きることもできますし、
その自由が得やすいのも起業のいいところです。
副業ダメって企業もまだまだ多いです。
起業してよかったのか?結論
色々考えた結果、 起業してよかったと思います。
性格テストは能力とは違うので、向き不向きは置いて考えても自分にとっては起業は正解でした。
やはり正直、本に書かれている理想的な職場自体少ないので、
どこかで現時点の妥協はあるものです。
妥協できない部分を満たすのが起業なので、後悔もありません。
マイナス面にも目を向けつつ対策を取っていけば万事オーライです^^
ただ、バイアスを壊す章で読んだとおり
「すでに考えが凝り固まっている可能性」もあります。
繰り返し読んで「よい職業選択」をしていきたいです。
10年前は起業する気0%だったので、10年後には会社員やりたい可能性もありますし。
未来のことはどんな天才でもわかりません。
というわけで、「科学的な適職」は誰もが職業選択に悩む現代で控えめに言って神おすすめです。
買ってきた瞬間に家族から「読んだら貸して」と言われたくらいです(笑)
学校の教科書よりこれ読んで!という感じで、
10年前の自分に逆タイムカプセルで送りつけたいです。
大学生の頃、バイト先さえ困ったのち起業して月収50万達成したエピソードはコチラ ⇒(プロフィール)